新城市の岡田屋電機商会は、中央通りの社屋隣に飲食店「FUNFUN」をオープンさせた。店主の長坂佳子さん(58)が、亡き母加藤栄子さんが15年前まで開いていた店名を引き継ぎ、味を再現した。
先代のFUNFUNは、国道151号バイパス沿いの城北3で、加藤さんが1984年から2010年まで開いていた。70歳を迎えたのに合わせて閉店した。
一方、市内では高齢化や新型コロナウイルス禍などで飲食店の廃業が相次いでいる。中央通り周辺部でもこの10年間で複数の飲食店が閉店した。税理士事務所で会計経理を担当していた長坂さんはFUNFUNを再開させようと一念発起した。「のれんがかかる町を復活させたかった」と話す。
夫敏弘さんが経営する電気機器販売店の隣に店を構えた。中央通りは毎月第4日曜日には軽トラ市「のんほいルロット」が、7月には夜店が開かれている。近くの「中町交差点」は町の中心部と言われる。
7月に本格オープンした。「肉厚の煮込みハンバーグや大きなおにぎりなど、当時の味を思い出してくれる人もいる」と長坂さんは話す。具材たっぷりのみそ汁や、作手特産のほうれん草など地産地消メニューにもこだわる。敏弘さんも炊飯を手伝い、家族ぐるみで取り組む。昼は午前11時~午後2時、夜は午後5~10時。火、水曜定休。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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