食品ロス減と循環農業を両立 渥美フーズが「食品産業もったいない大賞」で農水大臣官房長賞

2025/11/05 00:00(公開)
根本副大臣から表彰状を受ける渡会社長㊧=農水省で(提供)

 東三河を中心に県内外で食品スーパーを展開する「渥美フーズ」(田原市福江町)による自社店舗を核とした食品ロス削減と循環型農業の取り組みが、食品等流通合理化促進機構「第13回食品産業もったいない大賞」の農林水産省大臣官房長賞に選ばれた。10月30日に農水省で表彰式があり、渡会一仁社長に地元選出(衆院愛知15区)の根本幸典副大臣から表彰状が手渡された。

オアシスファームの放牧場=豊橋市小松原町で

地域スーパー×循環型農業のモデル確立

 

 同社は「地域スーパー×循環型農業」のビジネスモデルを掲げ、10年以上前から食品残渣(ざんさ)を生かした肥料や飼料づくりにも取り組んでいる。

 

 店舗から出る野菜の切れ端や取引先から調達した副産物を使って堆肥や飼料を製造。2021年に開園した自社農場「オアシスファーム」(豊橋市小松原町)でも活用している。

 

 農場では果樹栽培や養鶏、肉牛の放牧も手掛けている。自社生産した農産物や加工品なども自社ブランド「めぐるシリーズ」として販売。消費者向けエコツアーで啓発にも努め、事業を通じたエコサークルの実践が高評価された。

 

 同賞は食品産業の持続可能な発展を目的に、省エネやCO2削減、廃棄物再利用などの取り組みで成果を挙げる事業者をたたえている。

 

 同社では「地域スーパーと循環型農業を組み合わせたモデルは、持続可能な社会づくりへ向けた潜在力が高い。さらに磨きをかけたい」と意気込む。

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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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