幸公園で豊橋みなとLC植樹桜が再び枝折られる 「せっかく育ったのに」と関係者が憤り

2025/11/17 00:00(公開)
被害にあった桜を見る藤原会長
被害にあった桜を見る藤原会長

 豊橋市佐藤町の幸公園内芝生広場で、豊橋みなとライオンズクラブが植樹した桜の枝が何者かによって折られていたことが分かった。植樹した桜が折られるのは今回で2回目。藤原浩巳会長らは「せっかく大きく育ってきたのにひどいことをする人がいる」と心を痛めている。

 

 みなとLCは環境保全をテーマに、幸公園でさまざまな奉仕活動をしてきた。2001年と11年に桜を植えたが、一部の木が枯れたため土壌改良して再び苗木から育てようと23年に会員がお金を出し合って約2㍍の若木を7本植えた。しかし、数日後にそのうち5本が折られた。

 

 植樹当時の会長だった片山寛之さんらが折られた枝の切り口を平らにし、薬剤を塗って成長を見守ってきた。今年、その若木が花を咲かせ「ケアをしたかいがあった」と喜んでいたところだった。

 

折られた枝部分
折られた枝部分

被害部分を剪定へ

 

 保全例会として、岩西小学校の児童らと外来植物の駆除のために公園を訪れたところ、1本の桜の枝が複数箇所折られているのを発見した。折られたのは初期に植えられた木だという。横には「桜を大切にしましょう。桜の枝を折る行為は、都市公園条例で禁止されています」と、公園管理者の名で注意を呼び掛ける看板も立てられていた。クラブでは木の状態が保てるよう、専門家に聞きながら傷んだ枝部分を剪定(せんてい)する予定という。

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田中博子

 愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。

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