田原市は18日、農業技術を学ぼうと市内を訪れた国際協力機構(JICA)の研修員らの受け入れ式を市役所で開いた。一行は豊川用水の各施設を視察し、かんがい技術について知見を深めた。
今回は「市場志向による施設栽培技術」コースを選んだラオス、フィリピン、モンゴル、スーダンの4カ国7人が研修に訪れた。19日まで市内に滞在し、県内各所を視察する。
渇水地帯だった地域の農業を支える豊川用水の役割や変遷などを学び、現地で用水路や初立池、芦ケ池などの各施設を視察した。地域に根付いた産直施設なども見学した。
フィリピン農業局で食品開発に携わるメトリリオ・ジュネルさんは「資材や肥料、持続可能な農業など世界の農業が直面する課題は多い。国内有数の先進地域で農村コミュニティーなど関連施策の知見を得て、母国の食や農業に生かしたい」と意欲を示した。
山下政良市長は「市内は豊川用水の恩恵で、施設園芸など国内有数の農業地域に成長した。自国で役立つ学びが得られると思う」と歓迎した。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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