ひと月早いクリスマス気分を味わって―。豊橋生菓子組合(石川行人理事長)による「クリスマスケーキ作り慰問」が25日夕方にあり、組合員や協賛業者らが同市高師町の児童養護施設「豊橋若草育成園」を訪れた。子どもたちの前でケーキ作りを実演し、出来たてのクリスマスケーキを振る舞った。
慰問は1985年に始まった。この日は組合員が子どもたちの前で、次々とクリスマスケーキを作った。7号(21㌢)のホールケーキ8台を用意した。組合員がスポンジにクリームを塗った後、子どもたちがそれぞれ自分のケーキをデコレーションした。組合員と一緒にクリームを絞り、真っ赤なイチゴやサンタの砂糖菓子、チョコレートプレート、ヒイラギの飾りを好きなところに置いてオリジナルケーキを完成させた。高学年の子どもたちは、回転台に乗せたスポンジにクリームを塗る体験にも挑戦した。「難しい」と言いながらも笑顔を見せていた。
自分たちで飾り付けたケーキは夕食後にデザートとして味わった。石川理事長は「40年の訪問で、施設が充実していくさまを感じてきた」と振り返り、「時代が変わっても甘い物を食べる子どもたちの笑顔は変わらない。自分たちでケーキを飾り付けるのはめったにない機会だと思う。良い思い出になるのでは。今後も続けていきたい」と話した。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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