豊川市にある「陸上自衛隊豊川駐屯地」は29日、創立75周年記念行事を開いた。駐屯地を一般開放し、市民との交流を深めた。
1950年12月、旧豊川海軍工廠(こうしょう)跡地の一角に警察予備隊の駐屯地として創設された。54年7月、陸上自衛隊豊川駐屯地となって以降、安全保障環境の時代的変化に適応するため、部隊の新編や改編を重ね、今に至る。現在、駐屯地には15個の部隊が所在しており、約1400人の隊員が勤務している。
記念式典は隣接する豊川訓練場で開かれた。第42代の林豊司令は「あらゆる事態に即応し任務を完遂できるよう訓練に励むとともに、『地域とともに』の豊川駐屯地の伝統を継承していきます」とあいさつした。
その後、分列行進が行われ、群長が駐屯地司令を兼任する「第6施設群」をはじめ、155㍉榴弾(りゅうだん)砲(FH70)を装備する「中部方面特科連隊第2大隊」や東海北陸6県で唯一「16式機動戦闘車(MCV)」を配備する「第10偵察戦闘大隊」など各部隊の紹介があった。
また訓練展示があり、各部隊が連携し、ドローンを使った偵察やFH70、MCVによる射撃、負傷した隊員の搬送、敵陣地の制圧などの様子を披露した。一般開放では、市民らが駐屯地に展示されている装備と記念撮影をするなどして楽しんだ。
新城市から来た5歳と7歳の男児は「迫力があって楽しかった」と笑顔。母親(33)は「自衛隊を身近に感じられて良かった」と話した。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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