【豊橋】野積み廃プラの早期撤去など要望 近隣自治会長らが市へ陳情書

2025/12/28 00:00(公開)
市の対応を求め陳情する伊藤会長ら=豊橋市役所で
市の対応を求め陳情する伊藤会長ら=豊橋市役所で

 廃棄物処理事業者と関連3社が豊橋市内の複数箇所で、廃プラスチックなどの梱包物を大量に野積みしているとして、施設周辺の自治会長らでつくる「野積み廃プラから町民を守る会」が26日、市に早期撤去や原状回復などを促す具体的な対応を求める陳情書を提出した。

 

 会によると野積み施設は豊栄町や青竹町など6町で確認され、市の報告では6月現在で2万4000㌧に上る。その多くは再資源化のための「有価物」との説明を受けているが、住民らは長期の野積みによる悪臭や土壌・水質汚染、火災の危険性などを危惧している。

 陳情書は6町自治会長と関連する一部の校区自治会長が連名で作成。この日は伊藤健一会長(大岩町南丘自治会長)らが市役所で田中久雄環境部長に手渡した。

 

市長方針や事業者説明も要求 是正へ透明性確保訴える

 

 陳情書には、野積みした有価物と廃棄物の早急な撤去と原状回復を事業者に義務付けるよう求めた。併せて、法令に基づく指導と措置▽定期立ち入り検査と未履行時の行政処分▽野積みの実態調査と廃棄物性の評価▽長坂尚登市長による方針表明と市民への説明▽事業者の公開説明会を促す指導―などを盛り込んだ。

 

 伊藤会長らは「有価物という建前だが、最長で9年間も放置されている実態がある。『530(ごみぜろ)』発祥の豊橋を『ごみのまち』にしてほしくない」と市の毅然とした対応を求めた。

廃プラなどが野積みされた現場=豊橋市内で
廃プラなどが野積みされた現場=豊橋市内で
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加藤広宣

愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。

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