蒲郡市を拠点に活動するサッカークラブ「DESAFIO.C.F」に所属する大羽昇陽さん(10)が、スペイン・バルセロナで実施される「バルサアカデミースペイン遠征」への挑戦権をつかんだ。
バルサアカデミーとは、スペインのサッカー名門クラブ「FCバルセロナ」が運営する公式育成機関。バルセロナのサッカー哲学に基づいたトレーニングメソッドを学ぶことができる。日本や米国をはじめとした世界13カ国にあり、バルセロナが目指す魅力的なサッカーをプレーするために必要なテクニック、戦術、体力、精神力を現地の下部組織「カンテラ」と同じトレーニングメソッドに基づいて指導している。
今回のプログラムは、世界各国のバルサアカデミーから選抜された選手のみがスペインへ招かれ、トレーニングや試合、座学を行う。今年で4回目の開催となる。
大羽さんはDESAFIOに所属しながら、バルサアカデミー愛知校にも在籍。日頃のトレーニングでのプレー内容や取り組み姿勢が評価され、バルサコーチから推薦を受けた。その後、現地バルセロナ側の選考を経て、遠征メンバーに名を連ねることとなった。U11年代の日本国内の選考対象者は約1800人に上り、選考通過者はわずか8人。世界全体でも30人のみという非常に狭き門を乗り越えた。
持ち味はドリブル。実際にプレーを見たのは今年11月。一つ上の学年の大会に出場していた大羽さんに、強い衝撃を受けた。柔らかなボールタッチと両足を使った巧みな運びで、2~3人の相手を次々にかわす。状況判断力も高く、少しボールを浮かしたスルーパスなど意表を突くプレーも披露した。既にチームの中心選手になっていた。次はどんなプレーをするのだろうと期待が持てる感じが、まるでリオネル・メッシ選手のようだと感じたのを覚えている。
大羽さんは来年1月21日から2月1日まで現地に滞在。バルサアカデミーとの合同トレーニングやスペインチームとの試合、映像を用いた戦術講座などに参加予定。FCバルセロナトップチームの試合観戦も組み込まれている。
スペイン遠征での抱負や今後の夢について「本場のスペインサッカーの技術や原理原則をたくさん学んで帰ってきたいです。世界の同年代の選手とサッカーできることがとても楽しみで、いろんな選手のいいところを吸収してきたいです。また将来の夢は、得意なパスやドリブルで世界中の人をワクワクさせられるようなサッカー選手になることです」と力強く語った。
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2000年生まれの豊橋市出身。2024年に入社。
趣味は7歳から始めて現在で18年目のサッカー。スポーツを通して地域を盛り上げていきたいとの想いから、東三河の小学生サッカーを取り上げた『エンジョイサッカー』の連載を企画し2024年4月に連載スタート。
輝く子供達の様子を誌面にて伝えている。
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