豊橋市は「とよはしの匠」に、左官業「かべ屋」社長の石川貴一さん(51)と、食品製造「ヤマサちくわ」社員の壁谷憲保さん(70)を認定した。23日、認定証授与式が市役所であった。
市内でものづくりに携わる卓越した技能の保持者を認定し、技能の承継や活用を促す。1998年に顕彰制度を設けた。2021年以降は、隔年となった。
石川さんは江戸時代から代々続く家業の5代目で、1級左官技能士の資格を有し、特にしっくい壁を修復する技能に通じている。文化財級の伝統建築物の保守など日本文化の伝承の観点からも極めて重要なほか、職業訓練指導員免許を持ち、後進育成に努めていることが評価された。
壁谷さんは18歳で入社し、勤続52年。ちくわやかまぼこなどの練り製品づくりに情熱を注ぎ、優れた手塗りの技術で商品のうま味を引き出す。高度な飾りかまぼこなどの細工技術も持ち、後進の育成にも熱心なことが評価された。
長坂尚登市長が2人に記念の盾やバッジを手渡した。石川さんは「大きな励みになる。今後は人材育成に注力し、若い世代を育てていきたい」と意気込んだ。壁谷さんは「定年を過ぎて、こんな形で評価していただけるとは思っていなかった。自分の技術が認められ、うれしい」と喜んだ。
2人の作品は市役所市民ギャラリーで展示される。来年1月16日まで。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
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好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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