【高校女子サッカー】豊橋出身の名倉選手が全国へ 目標「一戦必勝」掲げ上位狙う

2025/12/28 00:00(公開)
二つのポジションに挑戦する名倉選手㊨(提供)
二つのポジションに挑戦する名倉選手㊨(提供)

 「第33回全日本高校女子サッカー選手権大会」(12月29日開幕)に、豊橋市出身で佐久長聖(長野)2年の名倉愛佳選手(17)が出場する。「全力を出し切れるように一戦必勝で頑張りたい」と意気込む。

 

 名倉選手はパスセンスを武器に攻撃を組み立てるプレーが評価され、1年時からトップ下として活躍。前回大会では初の8強進出を果たしたが、準々決勝で藤枝順心(静岡)に0対4で大敗した。初戦を除く3試合にフル出場したが、「決め切る力や個人で突破する力が足りないと感じた」と振り返る。

 

 今季は守備型の主力選手が数人卒業し、夏頃から中盤のボランチにも挑戦。チームの状況や対戦相手によって、二つのポジションをこなす。「守備が課題だったが、ポジショニングが良くなってきた。戸惑いはない」と話す。攻撃では、シュートとドリブル突破力の強化に取り組んできた。

 

 チームは順風満帆ではなかった。9月に前回大会ベスト4の開志学園(新潟)との練習試合で1対5と完敗し、「全国レベルにはまだ達していない」という現実を突きつけられた。

 

 翌日、大島駿監督から「ベスト4」という目標を「一戦必勝」に変更しようと投げかけられた。「高い目標に挑戦したい悔しさもあったが、完敗後だったので納得感もあった。現実的な目標になったことで、練習に取り組みやすくなった」と語る。さらに、それまでレベル別に練習していた三つの班が顔を合わせて練習するようになり、「緊張感が生まれた」と好影響を与えた。

 

 スペイン遠征で現地チームに快勝して自信をつけ、県予選決勝で東海大諏訪を7対0と圧倒し、6連覇を達成した。名倉選手は先制点をアシストするなど、得点に何度も絡む活躍を見せた。

 

 今大会は30日の2回戦から登場し、鳴門渦潮(徳島)対宮崎学園(宮崎)の勝者と対戦する。順当に勝ち進めば3回戦で藤枝順心と再戦する可能性が高い。

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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