豊橋市花田町の木工機械メーカー「宮川工機」の「木造建築の構造材自動積み込み機(MLS―DH1)」が、公益財団法人日本発明振興協会と日刊工業新聞社が共催する「第51回発明大賞」の「発明功労賞」を受賞した。同社の同賞受賞は17年ぶり2回目。13日に都内で表彰式が行われ、宮川嘉隆社長と技術部一課の小松亮太課長代理が出席した。
賞は、独創的な発明で産業発展に貢献した中堅・中小企業を顕彰する。宮川工機の高い技術力と実用性が高く評価された。
木造住宅は「柱材」「横架材」「羽柄材」「合板」などの部材を組み合わせて完成する。今回受賞対象となったのは、その中でも最も自動化が困難とされていた「横架材」の積み込み機。プレカット工場で加工されたはりや桁を、建築現場へトラックで配送するために、最適な荷姿で木材製品を積み上げるシステムだ。
受賞した機械は、長さ約1㍍から約4㍍の木材製品の積み込みに対応する。製品ごとに断面サイズや長さが異なり、1本あたりの重量が150㌔を超えるものもある。配送時の荷崩れを防ぐには熟練作業員による複雑な組み合わせの判断が不可欠で、身体的負担の軽減と安全確保が課題だった。
同社は独自の「並び順入れ替え」システムを開発。部材が不ぞろいな順序で搬出されても、リアルタイムで最適な積み方を再計算し、自動で並べ替えることを可能にした。CADから機械本体の製造までを一貫して手掛けているため、部材データを事前に把握して効率的な流し方を先読みできるのが最大の利点だ。開発チームの小松さんは「積み方を考える作業員1人分の仕事を機械に置き換えられた」と胸を張る。企画からソフト構築、設計、制御までを計5人で手掛けていた。「チームのみんなの苦労が報われたことが何よりうれしい」と喜びを語る。
今後は「6㍍以上の長尺材の完全自動化を目指し、他社との差別化とブランド力向上を図っていきたい」と意欲を見せた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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