プロ野球が27日に開幕する。3年連続の最下位を脱し、昨季4位へと躍進した中日ドラゴンズの救援陣の柱であり、選手会長2年目を迎える豊橋市出身の藤嶋健人投手(27)は、15年ぶりのリーグ優勝を目指してさらなる進化を誓う。
昨季の藤嶋投手は、自己最多の60試合に登板し、自己最多の23ホールドを記録した。どんな場面でもマウンドに上がる頼もしい右腕だが、「60試合投げられたことは良かったが、防御率や救援成功率は満足できない」と自己評価する。印象に残っているのは、最終登板となった甲子園での阪神タイガース戦での大山悠輔選手からの被弾だ。この一撃が「緩急や内角の使い方など、できることはもっとある」と投球を見直す転機となった。
バンテリンドームに「ホームランウイング」が設置された今季、藤嶋投手は「踏み込ませない投球」をテーマに掲げる。オープン戦では5試合無失点と好調を維持しており、「あれが本塁打になるのかという苦しさはあるが、だからこそ内角と緩急が大事になる」と冷静に分析する。
その攻略の鍵として昨オフから取り組んでいるのが、持ち球の改良と新球の習得だ。昨季、被打率5割と打ち込まれたカーブは、一時は「高速カーブ」を模索したが、現在は従来のカーブの精度を高める方向に切り替えた。一方で、最大の武器として期待がかかるのが新球のチェンジアップだ。140㌔台中盤の直球と130㌔台のスプリットが中心だったこれまでの投球に、柳裕也投手(31)を参考にした「真っすぐの回転で遅い」軌道を加えることで、投球の奥行きを生み出す狙いだ。「決まった時は打者の反応が良い。シーズン中に完成させていきたい」と話す。
チームは現在、守護神の松山晋也投手(24)が左わき腹のけがで離脱しているが、藤嶋投手は「中継ぎ陣全員が抑えを狙い、相乗効果で強くなればいい」と前を向く。選手会長としても、リニューアルされたロッカーなどに球団の後押しを感じており、「悪い時こそ選手同士で話し合い、明日へ向かえるように」と語った。今季の目標は、救援成功率を自己最高の90%に引き上げることだ。球団創設90周年の節目に「見に来てよかったと思ってもらえる試合を増やしたい」と意気込んだ。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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