バスケットボールBリーグの「三遠ネオフェニックス」は、「富山グラウジーズ」とホームの豊橋市総合体育館で22日に対戦する。三遠はチャンピオンシップ(CS)圏内まで4ゲーム差のワイルドカード7位。本拠地ブースターの熱い声援を背に負けられない一戦に臨む。
三遠は前半戦こそコンディション不良の選手が相次ぎ負け越したが、2月以降の21試合で17勝4敗、勝率8割という驚異的なペースを維持している。
快進撃を支えるのが、圧倒的なシュート精度と連動性だ。20日現在で、平均得点は86・1点(リーグ4位)、フィールドゴール成功率46・5%(同6位)。さらに平均アシスト数も21・9本(同4位)とボールムーブが非常に良く、敵に的を絞らせない攻撃を展開する。守備面でも平均7・8本(同6位)のスティールを記録しており、隙を突いて一気に主導権を握る力はリーグ屈指だ。
今節、三遠の命運を握るのが、進化を続ける長身司令塔の湧川颯斗選手(21)だ。身長194㌢の長身ポイントガードで、手足の長さと抜群の身体能力を武器に、ゲームメークのみならず高い得点力も兼ね備える。特に直近の試合では外角からの決定力がさえ渡っており、12日の「仙台89ERS」戦では3点シュート(3P)を5本中4本沈めて80%の成功率をマークし14得点を挙げるなど、爆発力を見せている。さらに守備の安定感も出始めている。
インサイド陣も強力で、平均19・8得点を挙げるヤンテ・メイテン選手はオフェンスリバウンドにも強く、チームのセカンドチャンスを量産する。さらに、ダイナミックなプレーでコートを駆け回るデイビッド・ヌワバ選手は、平均20・4得点(リーグ4位)、7・6リバウンド、1・3ブロック(同1位)、1・9スティール(同3位)と驚異的な数字を並べる。津屋一球選手の正確な3Pにも注目だ。
対する富山は、2度のCS出場経験を持ち、B2降格から1年でB1復帰を果たした底力のあるクラブだ。15日の試合では109得点を挙げて快勝し、エースのブロック・モータム選手がB1通算3000得点を達成するなど波に乗っている。
強みは、徹底したインサイドへのアタックだ。ゴール付近のペイントエリア内得点はリーグ2位で、総得点の半数を占める。それに伴いフリースロー試投数もリーグ1位で、相手のファウルを誘うフィジカルな強さが得点源となっている。
富山の布陣は、昨季得点王のモータム選手やインサイドの要ヤニス・モラン選手に加え、注目は元三遠のウィリアムス・ニカ選手だ。平均3・0本のオフェンスリバウンドでゴール下を支配する存在が、ガードのトレイ・ケル選手らを生かす土台となっている。さらに、岡田雄三、水戸健史、宇都直輝、藤永佳昭の各選手といった経験豊富なベテラン勢がチームに安定感をもたらしている。
両チームともに「ファウルをもらう回数」がリーグ上位で、今節はコートの至る所で激しい肉弾戦が繰り広げられるに違いない。精密な連携を見せる三遠か、それともインサイドをねじ伏せる富山か、目が離せない。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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