田原市伊川津町に生産拠点を置く養殖業「林養魚場」(本社、福島県西郷村)が、強靭(きょうじん)な国づくりに貢献する企業・団体を顕彰する「第12回ジャパン・レジリエンス・アワード」のグランプリを受賞した。サケやマスなど魚の養殖を通じた食の安全保障への貢献で受賞した。
次世代へ向けた強い国や地域づくりなどに役立つ活動や技術・製品開発に取り組む企業や団体を表彰する。同社は内閣総理大臣賞や国土強靭化担当大臣賞に次ぐグランプリを水産業界で初めて受けた。表彰式は4月21日に都内であり、グループ代表の林総一郎社長が出席した。
同社は福島県や鳥取県などで養殖魚を生産している。田原市では「林養魚」が2016年に全国初の陸上養殖施設「渥美RASプラント」を開設した。
プラントでは使用水量の少なさと省スペースで高密度飼育が可能。淡水ではなく、質の良い地下海水を使って魚の成長も促進される。ここで育ったマスは「渥美プレミアムラスサーモン」のブランドで知られる。地域の小売店や飲食店、名古屋圏などの著名ホテルなどへ販売する。
林養魚の林邦康社長(52)が19日、田原市役所に山下政良市長を訪ねて受賞を報告した。邦康社長は「国内初の施設を誘致して10年になる。地元の支援や協力で生産活動を続けられた。地場産品の生産で食の安全保障に貢献し、渥美半島のPRにも尽くしたい」と喜びを語った。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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