【連載】籔内龍介の学生紹介ファイル〈19〉 「0から1を生み出す力」を会得したい| 野田雄基さん・豊橋技科大4年

2026/05/14 12:00(公開)

 東三河エリアで地域社会と関わり、新たなプロジェクトに取り組む学生が増えてきている。注目しているのが豊橋技術科学大学4年の野田雄基さんだ。建築・土木学生向けのコミュニティ運営から、地元企業での実践的なインターンまで、幅広い取り組みを通じて成長を続ける野田さんの活動を紹介する。

 

 野田さんは「大学の勉強だけでなく、早めに社会経験を得て成長したい」という強い思いから、学外での活動に飛び込んだ。現在の活動の中心は、建築・土木学生が集まるコミュニティスペース「TONKAN NAGOYA」の代表としての運営と、豊橋市の解体業者「株式会社カイテック」でのインターンシップである。「TONKAN NAGOYA」では、愛知・東海エリアの学生が集うカフェの運営に加え、専門ソフトの教え合いや他大学との交流会、企業とのコラボイベントなどを企画・開催し、学生たちの可能性を広げる場を創出している。「大学のサークルの先輩との繋がりから紹介してもらったのが、活動を始めるきっかけでした」と野田さんは振り返る。

 

 しかし、野田さんが取り組んだ活動には苦労も多かった。高校時代までは部活動に専念していた野田さんにとって、学外で社会人と関わることは未知の領域だった。名刺の渡し方からパソコンの業務利用、メールの送り方にいたるまで、すべてが初めての経験であり、最初は大きなプレッシャーを感じたという。「新しいことを始める際には、どうしてもある程度の負荷がかかります。最初はストレスもありましたが、2、3回と繰り返すうちにすぐできるようになり、自身の成長を実感できました。今では、辛いことも楽しみながら乗り越えられるようになりました」

 

 さまざまな活動を通じて野田さんが最もやりがいを感じているのは、自分の経験を後輩に還元することだ。「活動を通じて得た有益な知識や人とのつながりを、次の世代に継承していきたい。自分が苦労した分、後輩たちには良い思いをしてほしいんです。利他的なことをしている時が一番嬉しいですね」と語る。

 

 大学院への進学を予定している野田さんは、残りの学生生活に向けてさらなる目標を掲げている。これまでの「TONKAN NAGOYA」やカイテックでのインターンプロジェクトへの参加や、起業を視野に入れた挑戦もその一環だ。「将来は、家業である登龍門を工務店にするという大きな夢があります。また、建築を学ぶ学生がより業界を深く知れるような人材支援にも興味があります。人生は一回きりなので、やりたいことを諦めたくありません」

 

「いろんなところに顔を出して人脈を広げることは本当に大切です。これからの若い世代には、もっとさまざまな活動に挑戦してほしい」と語る野田さん。東三河から東海エリアへと飛び出し、実践を通じて培われた彼の行動力と利他の精神は、今後のキャリアにおいても大きな武器となるだろう。

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籔内龍介(やぶうち・りゅうすけ)

Lirem創業者。2000年1月11日生まれ。山口県宇部市出身。2020年3月、宇部工業高等専門学校を卒業、同年4月、豊橋技術科学大学3年で編入、在学中の2021年10月にLiremを設立して代表取締役に就任。現在は起業家支援事業や事業会社のイノベーション促進に向けた研修プログラムを提供する。「火―Okoshi」も運営する。

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