豊橋市自然史博物館で5月31日、「世界の動物園水族館が目指すもの」というテーマの講演会が開かれた。世界動物園水族館協会(WAZA)会長のデビッド・フィールド氏らが登壇し、絶滅危惧種の保存や動物福祉の向上に向けた動物園の現代的な役割について語った。
はじめに、豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の高見一利園長が自分たちの掲げる「地域社会に深く根ざし、人と生き物の発展に貢献する」というミッションについて話した。2030年までの目標として、生物多様性の保全と動物福祉の推進、来園者の理解と共感の促進、多様な人々の利用促進の3点を掲げた。日本動物園水族館協会が25年5月に策定した「地球と生きもののより良い未来のために共に行動する動物園と水族館」を柱とする将来構想についても触れ、日本の協会加盟団体が目指す指針を示した。
続いてフィールド氏が、WAZAの役割を詳説した。世界で最も進歩的な400以上の団体で構成される国際連合体だ。単なる動物の飼育を超えた「保全」を目的としている。WAZAが定める「動物福祉」「個体群管理」「保全」の三つの主要目標を紹介し「絶滅の危機にある動物の状態を回復させ、さまざまな種を救うことが大切だが、政策や法律に関しては世界的なレベルで活動を進めることが必要になる」と説いた。加盟団体の地域レベルの活動が、WAZAを通じて国際的な会議の場で「大きな声」になることの重要性を指摘した。
トロント動物園CEOでWAZA個体群管理委員会委員長のドルフ・デ・ヨング氏が、カナダの絶滅危惧種アメリカオオモズの具体的な保全事例を報告した。1940年代から激減し、絶滅の危機に瀕した種を救うため、同園は97年から飼育下繁殖プログラムを開始。野生復帰に際し、大型のケージで狩りの技術などを学ばせるソフトリリースという手法を採用している。これまでに1300羽以上の若鳥を放ち、オンタリオ州での個体群維持に貢献した。「保全はチームスポーツである」などと語り、専門機関や大学との連携の不可欠さを強調した。
また質疑応答で、フィールド氏はのんほいパークについて「多くの可能性と機会に満ちている」と述べ、園のポテンシャルに期待を寄せた。
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1988年生まれ。三重県津市出身。
地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。
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