成章高出身の白井捕手 台湾プロ野球「楽天モンキーズ」7位指名 「毎日限界まで食らいつく」

2026/07/22 00:00(公開)
台湾プロ野球に挑戦する白井さん(提供)
台湾プロ野球に挑戦する白井さん(提供)

 田原市出身で成章高出身の捕手、白井雄登さん(22)が、6月下旬の台湾プロ野球ドラフト会議で「楽天モンキーズ」から7位指名を受けた。母の故郷で言葉の壁と格闘し、大学野球で結果を残してつかんだプロへの切符。8月の入団を控え「自分の限界まで毎日食らいつきたい」と意気込む。

 

 野球を始めたのは市立野田小学校の少年団。父靖弘さん(64)も成章高卒業生。小学4年で父の勧めで捕手に転向し、「体も小さく運動神経が高くない中で、投手をリードして試合をコントロールする役割が面白くなってきた」と話す。成章では主将を務め、秋の県大会8強、高校通算18本塁打を記録した。

 

 高校2年の夏、「何を武器にして生きていけばいいだろう」と考え、頭に浮かんだのは中学3年で亡くなった母方の祖父だった。「祖父と一度も中国語で話したことないな」。母沙奈さん(52)の母国の台湾で中国語を学びながら野球をしようと、台北市立大へ進学した。

 

 だが大学では言語の壁が立ちはだかり、サインが聞き取れず叱責される日々。「きつかった」と明かすが「まずは姿勢から」と一番ブルペンで投手の球を受けたり、最初に練習に行ったりと愚直な姿勢でチームの信頼をつかんでいった。

 

 転機は昨年11月~今年1月の大学選手権。「もうどうせ最後だから」と気負わず臨み、3本塁打を放って本塁打王となり、チームを優勝に導いた。6月29日のドラフト当日、現地で見守った白井さんは、名前が呼ばれた瞬間を「うれしいというよりゾクゾクした」と振り返る。監督からは「台湾人にはない独特の雰囲気」と捕手としてのたたずまいが評価された。

 

 「プレミア12」で日本を破るなどレベルが急上昇する台湾野球。両親には「頑張れよ」と声をかけられた。「一軍で出るとか、そこまではまだ考えられないが、毎日食らいつきたい」と力を込めた。

 

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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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