豊橋市市自然史博物館で新鉱物「堀石」の展示 設楽町の田口鉱山跡から発見

2026/09/06 00:00(公開)
堀石の展示=豊橋市自然史博物館で
堀石の展示=豊橋市自然史博物館で

 設楽町の田口鉱山跡から発見された新鉱物「堀石(ホリセキ)」の展示が、豊橋市自然史博物館で始まった。12月27日まで。県内で発見された4例目の鉱物だ。

 

 堀石(学名Horiite)は、東京大学物性研究所の技術専門職員の浜根大輔氏らの共同研究グループが発見した。チタンやマンガンなどを含む希少なケイ酸塩鉱物の「ヘイトマン石」に酷似した外観をしている。電子顕微鏡などを用いた詳細な分析の結果、マンガンを中心とする八面体がシート状に配列し、その隙間に別の構造が挟み込まれており、これまでに知られていない新しい結晶構造を持つことが判明した。日本の鉱物学の発展と普及に尽力し、メディアでも「石の鑑定人」などとして活躍した堀秀道博士(1934~2019年)の功績をたたえて命名された。

 

 設楽町の田口鉱山は、かつて非常に珍しいパイロクスマンガン石などを産出して世界的に注目された鉱山だが、1970年代に閉山した。現在は立ち入り禁止となっている。

黄色に光る小さな堀石
黄色に光る小さな堀石

 今回の展示標本は、博物館学芸員が現地で採集した。展示されている堀石は直径2㍉未満の極めて微小なものだ。

 

 博物館は「これほど小さな石からでも、細かな分析によって形成環境を解明し、東三河の地質がどのように成り立ってきたのかを考える重要な資料になる。県内からまだ新しい鉱物が発見されるという驚きや、地域の貴重な資料を収集・保管する博物館の役割を感じてほしい」とコメントしている。

 

 発見者の浜根氏による記念講演会「新鉱物・堀石の発見と、最近の日本産新鉱物」が12月19日に開かれる。

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岸侑輝

 1988年生まれ。三重県津市出身。
 地元で数年間地域紙の記者を務めた後、某ゲーム会社で企画の仕事などを経験。新型コロナウイルス禍で紆余曲折あって豊橋市で再び地域紙の記者に。地域の人に地域の良いニュースを伝えたい。
 趣味は一口に言うとゲーム。著名なタイトルをすべて網羅しているわけではないが、コンシューマーはファミコン時代から「ドラゴンクエスト」などを親しんでいる。ジャンルは問わず、環境としてはオンライン、カード、ボード、テーブルトークなど手広くプレーしている。
 好きなものは甘いもの。犬派。写真は実家の猫。

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