犬山市で、独居の女性(63)が自宅のトイレで熱中症で倒れた。意識がないという。女性は36匹の猫を飼っていた。14日昼前、豊橋市を拠点に活動する動物福祉団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」の古橋幸子代表のところに、女性の妹から救援を求める電話があった。借家のため立ち退きを迫られているといい、一刻を争う。古橋代表は、猫を一時的に引き取って、譲渡先を見つけてくれる団体を探している。
古橋代表が妹から聞き取ったところによると、女性は最初、妊娠していた雌1匹だけを飼っていたが、お金に余裕がなく、不妊去勢手術をしなかったという。そのため猫が繁殖してしまったらしい。近親交配の結果、障害のある猫もいるそうだ。現在は雌雄を分けて完全室内飼いしている。内訳は雌12、雄15、性別不明4、子猫5。ただ、妊娠している猫もおり、早急な対応が求められている。現在は少し離れたところに住む妹が自転車で通って猫の世話をしている。
一方、犬山市は野良猫の不妊去勢手術に対する補助金を創設していない自治体で、妹が電話で相談しようとしたが、素っ気ない対応だったという。古橋代表は県動物愛護センター尾張支所(一宮市)と猫たちの今後についてやり取りをしたほか「愛知地域猫実行委員会」のネットワークを使い、猫の譲渡先を探すなどした。
古橋代表は、犬山市までは通えないことから、今回は個人ではなく、引き受けてくれる団体を募集する。最終的には譲渡先を見つけてもらう。
妹が豊橋の団体に電話をかけてきたのも、電話番号を公開している猫団体をほかに見つけられなかったからだ。古橋代表は「独居の高齢者が猫の手術をしないまま繁殖させ、本人が倒れて世話をする人がいなくなる、という現代社会の問題が凝縮されたような案件。ご協力をお願いします」と呼び掛けている。猫は比較的人なれしているという。問い合わせは古橋代表(090・6461・0049)へ。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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