流量計・計測機器の製造販売「愛知時計電機」(名古屋市熱田区)は、北海道木古内町と豊橋創造大学、成城大学、一橋大学と共同で、IoT(モノのインターネット)技術と水道使用量データを活用した高齢者の見守りおよびフレイル(加齢に伴う心身の虚弱状態)予兆検知に関する実証実験を始めたと発表した。高齢者の健康維持と地域の福祉課題解決を目指す実験で、来年3月まで続ける。
実証実験は木古内町の95世帯を対象に進められている。既存の水道メーター用隔測表示器を、通信機能を内蔵した水道スマートメーターへと交換し、1時間ごとの水道使用量を取得する。
この実験で、対象となる高齢者の健康状態や心身の衰えを判定するための「頭脳」の役割を果たしているのが豊橋創造大だ。同大は、高齢者の身体機能や生活習慣、精神状態などを的確に抽出するためのアンケート票の設計・作成を一手に引き受けている。さらに、回収されたアンケート結果を専門的な知見から分析し、対象者一人ひとりのフレイル診断や総合的な評価を行う。プロジェクトの成否を分ける極めて重要なプロセスを担当する。
集計された水道使用量データは、愛知時計電機が身体的フレイルの予兆検知に関する研究を進めるほか、成城大と一橋大が生活実態情報を組み合わせた社会的フレイルの分析を行う。豊橋創造大が算出する正確なフレイル診断基準と、これら各機関が分析する水道使用パターンを掛け合わせることで、要介護状態へ移行する前の段階における「フレイルの予兆」を高精度に検知する予測モデルの確立を目指す。
同社は実証実験で得られた知見をもとに、水道スマートメーターとIoT技術を活用した高齢者見守りサービスやフレイル予兆検知ソリューションの高度化を図り、全国の自治体や関係機関との連携を通じて、誰もが安心して暮らせる地域社会づくりに貢献していく方針だ。
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1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。
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