豊川の御津高校 昼間定時制課程を併設へ

2016/11/08 00:01(公開)
2019年度から昼間定時制を設置する予定の御津高校=豊川市御津町で
 豊川市の県立御津高校(木藤政美校長)に、2019(平成31)年度をめどに昼間定時制課程が併設される。東三河での定時制は市立豊橋高校に次いで2校目。御津高は地元中学校からの意見も参考に準備を進めている。
 県教育委員会は県立高校教育推進実施計画として、御津高に昼間定時制を新設する方針を固めている。
 県の方針では1学年最大2学級。生徒数は3学年で最大240人となる。2019年4月の開設を目指す。御津高はすでに学級数を普通科3、国際教養科1に規模を縮小している。
 昼間定時制は原則で1日4時間の授業を学習する単位制で、幅広い科目から興味・関心や進路希望に応じて選択する。基本は4年間で卒業するが、特別な講座を受講することで3年間で卒業することも可能。県内では市立豊橋、刈谷東、起工業に設置されている。
 昼間定時制設置に向けて、御津高の木藤校長は「近隣の中学校の校長先生らの意見を踏まえながら、学校環境の整備を検討している」と話している。
 定時制の生徒の大半が不登校などの問題を抱えているケースが多く、全日制の生徒と極力接触を避ける環境づくりが求められる。教室や昇降口、登下校の時間帯を別にすることが必要。授業時間(定時制が45分、全日制が50分が主流)も異なることからチャイムをずらしたり、式典の日時も別にして、生徒が安心して勉強できる環境を整える。
 御津高は近年、生徒の定員割れが続く。名鉄・国府駅から自転車で約15分と交通の便の悪さが一因とみられる。昨年度まで4年間、同窓会やPTAの協力で駅を往復するスクールバスを運行したが、国交省の法改正で費用負担が高くなり、廃止していた。
(由本裕貴)
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