豊川「大橋屋」西にポケットパーク整備へ

2017/02/20 00:01(公開)
ポケットパークが整備されることになった大橋屋㊧西側の用地=豊川市赤坂町で
 豊川市は、赤坂町の旧東海道沿いに建物が現存する旅籠(はたご)「大橋屋」の保存整備事業として、新たにポケットパークを整備する。解体調査中の大橋屋では新たな歴史を証明する痕跡が発見されており、観光施策の拠点として期待が集まる。
 大橋屋を訪れる観光客を受け入れやすくするため、建物西側の敷地にポケットパークを整備する。東海理化が所有していた土地の取得費用として6249万円、整備工事の実施設計委託費として350万円を新年度予算も盛り込んだ。
 脇本陣跡でもある敷地中央には、赤坂保育園の位置にあった代官所への進入路を復元。建物裏側には江戸時代の大橋屋の平面図を掲示する他、休憩できるあずまややトイレを設置。進入路から西側には多目的広場と駐車場を整備する。
 大橋屋の建物は正徳5(1715)年の建設とされ、300年以上の歴史を誇る。2015(平成27)年3月に営業を終了してからは市が買収し、保存・一般公開に向けて17、18年度の2カ年で建物の耐震・改修工事を行う。
 昨年の解体調査では、入り口右側の7帖半の部屋で旧玄関の痕跡とみられる土間や、梁(はり)の部分からは「唐草模様」の木の彫刻が発見され、明治天皇が宿泊した際の“おもてなし”の歴史が少しずつひも解かれている。
(由本裕貴)
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