森澄氏の妻・森みのりさんが夫の遺志を胸に豊橋市へ高規格救急自動車1台寄贈

2017/04/06 00:01(公開)
高規格救急自動車を佐原市長に授与する森さん㊧=豊橋市役所で
 豊橋市の医療の発展に貢献した医師・森澄(きよし)氏(享年84)の妻・森みのりさん(73)=同市=が5日、高度な救命処置が行える高規格救急自動車1台を同市に寄贈した。市民の命を守ることにつながってほしいと、みのりさん。市はその思いを背負い、森氏の月命日に当たるこの日、救急車の運用を始めた。
 森氏は、医療法人豊樹会森外科クリニックの院長や、市医師会会長、県医師会副会長などを歴任。豊橋ハートセンター(同市)の開院に尽力するなど、豊橋の医療の礎を築き、近年では在宅医療や訪問看護ステーションの進歩などに力を入れていた。80歳を超えても医師として活動を続け、2014(平成26)年10月5日に肺気腫で亡くなった。
 森氏について「医師として生き、皆さんの役に立つことを常に考えていた人」とみのりさん。
 その意思をくみ贈った高規格救急自動車には、最新の救急用資機材一式を積む。「急病者の希望の車となるように」と、みのりさんの思いから車体側面には太陽と「森澄号」と書かれたロゴをデザイン。ナンバーは、森氏の愛車と同じ「8117」を付けた。 
 受領式が5日、市役所であり、佐原光一市長は「また一歩たくさんの命を救える道が開けた」と感謝を伝えた。
 みのりさんは、婚約指輪と森氏がかつて愛用していた腕時計を身に着けて出席。「私の心の中ではまだ生きている。これからも何か役に立てることをして生きていきたい」と、亡き夫の遺志を継ぎ、みのりさんはまっすぐ前を見つめた。
(飯塚雪)
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