豊障連作成の防災マンガ 豊橋の全中学校へ寄贈

2017/06/07 00:00(公開)
山西教育長に目録を手渡す草場副会長と本田さん(左から)=豊橋市役所で
 授業で使って―。豊橋市障害者(児)団体連合協議会(豊障連、山下徹会長)は6日、市内の中学校に同会が作成した「防災ラジオドラマ マンガ編“障害者が避難所に来たら”」880冊(22校×40冊、8万8000円相当)を寄贈した。
 同書は、豊障連が指定管理者を務める市障害者福祉会館「さくらピア」で3年前に行った「避難所体験」で、障害当事者やボランティア、行政関係者、近隣住民ら参加者が制作した防災ラジオドラマのシナリオをマンガに描き起こしたもの。
 贈呈は市役所教育長室で行い、豊障連の草場昭彦副会長と本田栄子・さくらピア事務長が出席。「災害の中でどう避難し、障害者にはどんな対応をしてもらえればありがたいかなど、この本で中学生に防災意識を持ってもらえれば」と、山西正泰教育長に目録を手渡した。
 シナリオは、豊橋で震度6の地震が起きてライフラインが止まった想定で、避難所に各種障害のある人を含む地域住民が集まる場面を通して、起こり得る問題点や心の持ちようを描いたもの。防災科学技術研究所主催「第5回防災ラジオドラマコンテスト」脚本部門で最優秀賞に輝き、同シナリオのCDは翌年の同コンテストで特別賞「作品活用賞」も受賞した。
 音声が一過性かつ、聴覚障害の話が扱えなかったことなどから、マンガ化を企画。出版後の反響は大きく、県外からの問い合わせも相次ぎ、作成した3000部が終了したため2000部の増刷を実施。併せて「中学生に障害者理解の促進に役立ててもらいたい」と今回、以前から検討していた寄付を行った。
 マンガはA4判、31㌻。順次、市内中学校に配られるほか、桜丘中学校にも寄贈される予定。同マンガの問い合わせはさくらピア(0532・53・3153)へ。
(田中博子)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

光生会 住まいLOVE不動産 虹の森 さわらび会 蒲郡信用金庫 藤城建設 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国