豊橋でテロによるサリン被害想定した訓練

2017/10/14 00:00(公開)
市民球場スタンドから負傷者を救出する救助隊=豊橋市岩田運動公園で
 テロの発生を想定した大規模特殊災害対応訓練が13日、東三河の5市消防本部と豊橋署が参加して豊橋市岩田運動公園で行われた。集客施設でのテロに備えた消防訓練は豊橋市で初めて。5市消防間、消防と警察の連携、対応の手順などを確認した。
 従来の大規模特殊災害対応訓練は、化学物質などを取り扱う施設で漏えいなどを想定して実施。今回は、公園内にある豊橋市民球場スタンドで不審者が液体をまき、多数の負傷者が出たとの想定で進め、消防と警察から総勢116人が参加した。
 通報を受け、豊橋署員が逃げた不審者を確保。消防は、液体による被爆を防ぐため防護措置をとる区域を設定(ゾーニング)し、風下約2㌔の地域を定め、その後、供述から液体がサリンと判明、風下約400㍍の区域にした。
 負傷者を救出するため、到着した各市の救助隊が外気の入らない防護服を着てスタンドに入り、体を支えたり、担架を使ったりして負傷者を助け出した。球場の風上も、安全の有無によって区域を設定。その上で除染隊が負傷者に水をかけて除染したり、警察が負傷者情報を収集したりした。
 現地には消防、警察の現場指揮本部が設けられ、情報をやりとりするなど連携を点検した。
 豊橋市消防本部の加藤充洋消防救急課長は、終わりに「ゾーニングは実際には風向きで変わる。きょうの訓練を第3者の立場で見た職員が各職場で指導、反省し、今後につなげてほしい」と呼び掛けた。
(中村晋也)
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