市立豊橋高校の創立90周年記念式典

2017/11/01 00:00(公開)
校歌斉唱する生徒=アイプラザ豊橋で
 豊橋市立豊橋高校の創立90周年記念式典が31日、豊橋市のアイプラザ豊橋で開かれ、生徒と学校関係者らが節目を祝った。
 1927(昭和2)年、勤労少年が通う夜間定時制学校の市立商業専修学校として東田町に開校。69年には市内の繊維工場に勤務する女工のために昼間部を開設し、70年には現在の東郷町に移転した。現在は、不登校経験者や外国籍、経済的に恵まれない子など多様な約660人が昼間部と夜間部に在籍する。
 式典では、共に校訓の「初心」に絡め、PTA会長で同式典実行委員長の濵田哲郎さん(76)は「不登校を経験した若者の心の不安や異文化の社会にどうなじむかなどの不安を1日でも早く取り除いてやることが『初心』を貫くための重要な援助の手段」、花井和志校長は「本校の『初心』すなわち社会を支える有為な人づくりを忘れることなく、教職員一同、地域でオンリーワンの学校という自負と責任感を強く持ち、一丸となってまい進する」とあいさつした。
 校歌斉唱のほか、代表生徒が学校生活について発表。昼間部3年の鈴木陸斗さん(17)は、中学時代に不登校だった過去を振り返り「経験した挫折、体験した高校での出来事は必ずこの先で力になると信じている」と話した。 また、3年前にパキスタンから来日した夜間部3年バクタワルさん(19)は、日本での苦労や大学進学にかける思いを日本語で力強く述べた。
 創立を記念したちぎり絵も披露。約2カ月以上かけて、生徒らが作り上げたという校歌の情景を描いた縦90㌢、横120㌢の作品は、中央で握り合う2本の手で「昼間部と夜間部の生徒」「外国人と日本人」などを表す。
 アトラクションでは、黄柳野高校卒業のフルート奏者松村拓海さん(東京都)率いる「+81(ぷらすはちじゅういち)」がジャズを演奏し、会場を沸かせた。最後に生徒代表が「自信と誇りを胸に力強く歩み、発展に貢献していく」とさらなる飛躍を誓った。
(飯塚雪)
創立を記念し生徒らで作ったちぎり絵=同
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 藤城建設 光生会 さわらび会 蒲郡信用金庫 虹の森
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国