豊橋でハクサイの盗難相次ぐ

2018/02/03 00:01(公開)
出荷に訪れた農家に啓発チラシを手渡す署員=JA豊橋第4事業所集出荷場で
 豊橋市野依町の畑で、収穫直前のハクサイが盗まれる被害が相次いでいる。2日朝にも、100個以上の盗難が判明。野菜の価格高騰が背景にあるとみられ、豊橋署は警戒を強めている。
 先月15~30日に3件、2日と合わせると4件計500個の盗難が発生。被害に遭った畑は、同じ60歳代の男性のもので、夜間から早朝にかけた犯行とみられる。
 野菜価格の高騰は、昨年の台風や長雨が影響しており、JA豊橋によると、ハクサイの市場販売価格は先月末に1玉490円、前年同期比1・6倍となっている。出荷は3月上旬まで続き、さらなる被害発生も懸念される。
 同署は2日、地域住民らと、野依町のJA豊橋第4事業所集出荷場で、野菜を持ち込む農家らに啓発チラシを配布。「不審車両を見かけたら、すぐ連絡を」などと呼び掛けるとともに、畑の周囲に柵、作物に網をかぶせる、防犯カメラを設置するなどの対策を促した。
 農業が盛んな豊橋市内では例年、個人レベルの被害は少なからず出ている。地元のキャベツ農家男性(52)は「毎年被害はあるが、数個が盗まれる程度。一般の人がそんなに多くのハクサイを持っていたら怪しい。別の農家がとった可能性もある」と話す。
 昨年11月にキャベツを20個ほどとられた農家男性(44)は「注意したら、さらに腹いせでもっとやられた。モラルの問題で、防ぎようがない。農家の苦労を分かってもらいたい」と被害撲滅を願った。
 同署は、犯人が盗んだハクサイを売っているとみて、市内の小売店や飲食店に対しても、野菜の持ち込みがあった場合の通報を呼び掛けている。
ハクサイが盗まれた畑=豊橋市野依町で
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