愛大生が地域貢献事業の活動報告

2018/04/15 00:00(公開)
事業について報告する学生=愛知大学豊橋キャンパスで
 愛知大学地域政策学部は14日、学生が昨年度行った地域貢献事業についての活動報告会を豊橋市町畑町の同大学豊橋キャンパスで開いた。23グループの代表者が、地域の課題解決や地域振興につながる成果、今後の展望などを説明した。
 事業は、学生が講義で学んだ知識や技能を生かし、地域に潜む問題などを自ら発見、地域の人たちと協力しながら何らかのアクションを起こす学生主体の活動で、2011(平成23)年から実施している。
 昨年度は、過去最多の1~4年生延べ376人が参加。報告会では、名鉄蒲郡線の廃線阻止や沿線地域活性化、若者向けフリーペーパーの制作・発行、若者の地域政治や行政への参加によるまちづくりなどに取り組んできたことを報告した。
 結成2年目の「ローカルボイス」は、イベントで冬瓜のフルーツポンチを販売したり、野菜の収穫体験を企画したりするなどし、学生目線で農作物をPR、東三河の農家のブランド化を目指した。学生は「今年度、農家を絞ってブランド化し、農家自身が企画したイベントにも積極的に協力していきたい」と今後の活動の決意を話した。
 また、長篠設楽原PA上下線で販売する和菓子を開発した学生は「商品開発のプロセスを学べた。特に初期に考えるストーリーやターゲット層は明確に設定し、チームで共有することが重要」などと振り返った。
 事業を総括し、当初から学生の指導に当たる非常勤講師は「予算がうまく使えていない。事業計画をよく相談してほしい。(直面した)壁をどうやって乗り越えるか、知恵を出すことが大事で、支援教員に相談して乗り越えていくべき」と助言した。
(飯塚雪)
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