豊橋市出身でパリパラリンピック卓球に出場する八木克勝選手(電通デジタル)は、男子シングルス(クラス7)と男子ダブルス(MD18)で29日に登場する。「パリパラで金メダルを取り、スポーツ、卓球の素晴らしさを広めたい」と意気込む。
先天性両橈骨(とうこつ)欠損症で、生まれつき肘から先が短い。幼少期から外遊びが好きで、サッカーや水泳を習っていたが、中学で転倒することの少ない卓球を始めた。県立豊橋商業高校の部活動で本格的に卓球に打ちこむようになる。健常者との試合ではラケットさばきにハンディがあったが、軽快な動きと運動量でカバー。「勝った時のうれしさがたまらなかった」と語る。
社会人になり、東京大会開催が決まると、出場が目標になった。2015年から日本代表に選出され、鍛えた足腰と豊富な運動量を武器に腕を上げた。
新型コロナウイルス禍で1年間の延期が決まり、無観客試合となった。「勝ち負けよりも、パラスポーツの面白さを観客に問うのが出場する目的だった。気持ちがなくなっていった」と回想する。東京パラではシングルスで9位。引退を考えていた。
22年、Tリーグ発足に伴い、琉球アスティーダに移籍。「オリパラの垣根を越えてスポーツの魅力を伝える取り組みができるかな」と、再び世界を目指し始めた。
昨年電通に移籍し、10月の杭州アジアパラ大会では強豪の中国選手を破って優勝。パリパラ代表第1号となった。世界ランキングも2位に。
だが、八木選手は「アジア大会で勝ったのはまぐれ」と気を引き締める。今年7月のタイオープン決勝で強豪の馮攀峰(中国)に1対3で敗れた。「球の回転をかけずに、卓球台に入れるのに必死だった。相手にとって打ちごろのボールになっていた」と反省した。そこで「思い切って振り切る」ことを意識し、フォーム改造に取り組んだ。「バックハンドからフォアに移る時の動作がスムーズになり、強弱のつけた球が打てるようになった」と八木選手。「金メダルを狙える」と手応えを口にする。
卓球は9月7日までの10日間、パリ南アリーナで開かれる。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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