豊橋工業高生2人 信州総文祭に出品

2018/05/09 00:00(公開)
信州総文祭に出品する作品を手にする後藤さん㊧と土井さん=豊橋工業高校で
 長野県で8月に開かれる第42回全国高校総合文化祭(文化庁、全国高校文化連盟主催)の美術・工芸部門に県立豊橋工業高校の美術部で建築科2年・後藤晟太さん(16)、写真部門に写真部の機械科2年・土井萌加さん(17)がともに初めて出品する。それぞれが思い描いたイメージが巧みに表現された作品だ。
 後藤さんの絵は、豊橋市内を走る路面電車(市電)を題材にした油彩画「昼下がりの街中」(F50号)。昨年夏休みに制作した。「豊橋の風景を絵にしたくて、珍しい路面電車を描いてみたい」の思いから「新川」電停付近を走る市電を描いた。
 遠近感を出せる所だったと言い、「自分の好きな少し寂しく懐かしい感じの昼下がりを表現するため、建物の色を表すのが難しかったけれど、その時間帯や遠近感を出すことができました」と振り返る。
 もともと絵を描くのが好きで、中学生時代も美術部に所属。高校に入学してから油彩を始めた。作品は東三河地区で優秀作となり、県で選考されて全国総文祭出品が決定した。
 美術・工芸部門は上田市内で展示され、審査はなく、全国の約400点が一堂に並ぶ。出品者が交流も深める。
 一方、土井さんの写真は「翠(みどり)の楽園」(全紙カラー)と題した作品で、昨年5月、新城市内の鳳来寺山麓で撮影した。新緑に包まれた橋の風景だ。
 「東三河のいいところと、先輩を入れて撮りたかった」と話し、「運良く川遊びの子がいて、橋の上の先輩と下の子どもたちを対比できる面白い構図だと思いました。子どもたちが先輩の過去を表しているようで」と説明する。
 土井さんは高校入学後から写真撮影を始めた。県内の審査で優秀賞10点に選ばれ、総文祭出品を決めたこの作品を通じ「1枚の写真で二つの風景があるように撮ることができることを学んだ」と話す。
 写真部門は安曇野市内であり、約400点を展示。交流会、撮影会があるほか、最優秀賞など入賞作品30点が選ばれる。
 信州総文祭は8月7日から11日まで開催される。
(中村晋也)
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