稲葉蒲郡市長が体育館建設で方向性示す

2018/05/10 00:01(公開)
現在地に建て替えおよび耐震補強の方向性が示された蒲郡市民センター体育館
 蒲郡市の稲葉正吉市長は9日、老朽化した体育館への対処について現在地(緑町)での建て替えおよび、耐震補強をしていく方向性を示した。建設地をボートレース蒲郡南東駐車場(竹谷町)としていたが、断念した。「現状のままではいけない。利用者団体の気持ちを考えて早急に対応していきたい」と語った。市議会6月定例会に関連議案を提案するという。
 体育館は同市緑町で1968(昭和43)年に供用開始。市は大型の教育施設の中でも老朽化が進むほか、耐震性が低かったため、建て替えの方針を立てた。市は2016年度から行われた市民会議と17年度行った業者の評価結果、現施設の利用競技団体からの要望を受けて建設予定地をボートレス場南東駐車場と決めた。
 市は今年3月の市議会定例会に、レース場駐車場へ建設するための準備費を盛り込んだ18年度一般会計予算案を提案。議員らから「防災や社会教育、今後のまちづくりへの疑問がある」「現施設を耐震補強して長寿命化を図って建て替え方針を見直す」と準備費を削除した修正案が提出されて可決された。その際、稲葉市長は「修正案を受け入れて6月定例会までに方針を示したい」と話していた。
 この日会見した稲葉市長は記者団の質問に方向性を示し、「市長として耐震性に乏しい施設とわかっていながらその対応、措置をしないという不作為の行政責任、対処しないで過ぎていることの行政の責任を問われるため、対応していく」と考えを明らかにした。
(安藤聡)
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