2019年に終了した「豊川手筒まつり」に代わる新しい夏祭り「とよかわ輝まつり」が、豊川公園で盛大に開かれ、約3万8000人が来場した。「ミュージック花火は最高だった」と評価する声がある一方で、「料金が高い」などの意見も。24日の第1回のまつりを振り返った。
午後2時に陸上競技場で暑さ対策も兼ねた「ウォーターパーク」が始まり、幕開けした。親子連れらが水鉄砲で楽しむ「水合戦豊川夏の陣」などがあった。会場は猛暑。1人が熱中症になり救急車で運ばれた。
日中はイベント参加者以外の来場者は少なかった。来場者の一人は「花火と水イベントとの関連性は少ない。この時期に開催するなら、昼のイベントは熱中症のリスクもあるので、やらない手もあるのでは」と述べた。
夕方になると会場はにぎわい始め、キッチンカーなどが並ぶ「ガーデンマルシェ」は、軽食などを買い求める行列も。午後6時にメインの「輝きステージ」が始まった。
冒頭に国会議員や県議らがステージに上がりあいさつした。来場者は「私たちはお金を払ってステージを見にきた。議員さんのあいさつはいらない」の声が。無料や低料金ならいいが、数万円を払った人が多いことから、このような声が出たと思われる。
手筒花火が上がる。詳しい解説があり、その後、次々と放揚された。「解説があるのは分かりやすくて良い」と語る男性も。その一方で、安全面を考慮し、前方ステージの奥にある後方ステージでの放揚となり、後方の席の観客は「遠くて見えにくい」と述べた。
いよいよフィナーレ。ミュージック花火が打ち上がった。「音楽と花火の競演が素晴らしい」と多くの人たちが語った。
有料席の価格については「高い。来年も同じ価格なら来ないかも。料金設定をもっと安くしてほしい」と厳しい意見も。さらにマス席購入者からは「隣の席が宴席のようで、花火に集中できなかった」「途中で立って歩く人がいて見えにくい場面も。何か規制をしてほしい」との意見も出た。
輝きステージでは、陸上競技場と野球場が無料開放されたが、フィナーレの打ち上げ花火までは、有料席専用のイベントで、無料席では見ることができなかった。待ちぼうけの時間が長かった。「ステージの映像が見られる大型モニターを設置するのも一つの手」とこの席で待っていた人。
また昨年の実証実験を兼ねたイベントも含めると2年連続で雷が鳴る状況に。「8月下旬は天気が変わりやすい。落雷で被害が出てからでは遅い。時期をずらすことも検討して」と語る人もいた。
市役所、観光協会、商工会議所などでつくる実行委員会は、11月頃に委員会を開き、アンケート結果などを踏まえて、来年の開催に向けて準備を進めていくとしている。【竹下貴信】
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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