能の魅力を間近に体験できる勉強会と鑑賞会が19日、豊橋市東小池町の「文化サロン汽水域」で開かれた。世界を舞台に活躍する宝生流能楽師の辰巳滿次郎さんを講師に迎え、世代を越えた参加者が能の世界に浸るひとときを楽しんだ。
汽水域5周年記念事業の一つ。テーマは「1300年続く『能の前衛性』能の五番立神男女狂鬼 今も変わらぬ人の心」。
勉強会では、能の歴史や構成について解説。続く体験会では、すり足の所作や喜怒哀楽の表現、また面を装着しての実践があった。参加者は能の動きの奥深さや身体表現の難しさを実感しながらも、笑顔で挑戦していた。
最後は「船弁慶」の舞いで締めくくった。辰巳さんは「能は古典でありながら、現代を生きるわれわれに必要な心の在り方を教えてくれる」と説いた。辰巳さんの能講座は文化サロン汽水域で月1回開催中。
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