JICA山脇香澄さん市長表敬

2018/09/21 00:00（公開）

社会政治・行政

山脇市長にフィリピンでの意気込みを語る山脇香澄さん=豊川市役所

　青年海外協力隊（ＪＩＣＡ）として11月から２０２０年11月までの２年間、フィリピンのベンゲット州ラ・トリニダート町役場観光課に派遣される豊川市の山脇香澄さん（27）が20日、市役所で山脇実市長を表敬訪問した。
　山脇さんは３月まで４年間、東京都のＪＴＢ情報システムに勤務し、システムエンジニアとして旅行予約サイトの開発・運用を担当した。「ずっとパソコンの前に座っているより、観光業の第一線で活躍してみたい」という思いで志願した。
　ルソン島北部にあるラ・トリニダート町ではＳＮＳの活用やホームページ、ガイドブックなどの作成支援などを通して観光資源の開拓を図る予定で、山脇さんは「有名な観光地にして、街の経済の発展にもつなげたい」と意気込む。
　すでに事前視察で現地を訪れ、民家がさまざまな色でペイントされた「ストボサ・ヒルサイド・ホームズ・アートワーク」やイチゴ農園などを生かし、近隣の一大観光地バギオ市から旅行客を誘い込む戦略も思い描く。英語だけでなくタガログ語も勉強しており「来る人も現地の人も笑顔になれるような魅力的な街にしたい」と話す。
　趣味も旅行で、これまでに世界45カ国、国内は全県を訪れ、４月には南米のペルーやボリビアを旅した。「帰国したら、できれば豊川市で観光に携わる仕事に就きたい」と、笑顔で将来的な展望も明かした。
（由本裕貴）

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