大きな反響 豊橋市の移住体験ツアー

2018/12/17 00:00(公開)
 豊橋市は、首都圏在住の女性を対象にした1泊2日の移住体験「おいでん!豊橋 住みよさ体験ツアー」を実施した。若い女性が市内から流出している現状などから、豊橋の魅力を伝え、移住につなげる目的で企画。反響は大きく、202人の応募があり、抽選で25人が参加した。
 同市は、首都圏へ転出する若い女性が多く、Uターンしない現状という。こうした中、地方移住を考えている首都圏の女性がいることから、市は実際に豊橋を訪れてもらい、子育ての環境、全国有数の農業や食べ物、文化などを体感してもらうツアーを初めて企画した。
 202人の応募者から選ばれ、参加した未婚女性25人は1都4県の20~39歳。1人を除き、豊橋を初めて訪れた。
 子育てしやすいまちを見てもらおうと、こども未来館ここにこと共に案内された先の一つ、豊橋総合動植物公園について、小野寺玖美さん(26)は「平日でも子連れの方も多く、子育てしやすそうなまちだと感じました」と感想を寄せた。
 参加者は、特産のトマトの栽培を見学し、収穫を体験。名刹・普門寺も散策し、伝統の豊橋筆の製作も挑戦した。
 豊橋へ移住し、活躍している女性との懇親会もあり、女性移住者は豊橋の住みよさや移住のきっかけ、公共交通の状況、起業までの道のりを紹介。参加者からは、結婚相手との出会い、待機児童の状況などの質問もあった。
 2日間を通し、墨野倉瞳さん(27)は「コンパクトなまちだと感じました。時間が足りなかったので、またの機会に豊橋を訪れたいです」とコメントした。
 豊橋への移住体験ツアーが関心を呼んだことに、担当の未来創生戦略室は「子育て環境、文化、ふだんの暮らしが分かる企画内容と、東京から遠すぎない立地が気に入ってもらえたのでは」と分析。
 移住先として静岡、山梨が人気といい「豊橋に限らないが、実際に移住を考えている女性が一定数いることが分かった。今回のツアーを通じ、再訪のきっかけづくりができたと思うので、今後の再訪、実際の移住に結びつけたい」と話す。
 市は今後、参加者に移住情報などを提供するとともに、参加者アンケートの結果を分析し、移住、定住の取り組みに活用していく。
(中村晋也)
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