新城・鳳来寺山の傘杉しめ縄かけ替え

2018/12/30 00:01(公開)
しめ縄のかけ替えをする保存会メンバーら=新城市門谷で
 新城市門谷の鳳来寺山中腹にある傘杉で29日、地元住民らによるしめ縄のかけ替えが行われた。長さ7・5㍍、直径15㌢のしめ縄を飾り、平成最後となる新年の準備を整えた。
 傘杉は鳳来寺山登山口の石段から約320段目にある。樹齢約800年、幹の太さは8㍍、高さが約60㍍ある。
 しめ縄は太平洋戦争終戦後、復員兵たちが無事を祈って飾ったのが始まりとされる。1981(昭和56)年から2010年まで地元農家で続けた。数年前からは住民有志で保存会をつくって引き継いで年末だけでなく夏場に、かけ替えている。
 この日は保存会メンバーだけでなく名古屋市内から登山に来ていた小学生15人も協力。登山口から傘杉までしめ縄を担いだ。
 引率していた溝口江理子さん(66)=名古屋市緑区=は「子どもたちも貴重な経験ができてうれしそうでした」と話した。
 保存会の小笠原則彦会長は「平成最後の年越しとなった。時代の移りかわりを見つめてきた傘杉で安全祈願して鳳来寺などに参拝してもらえれば」と話した。
(安藤聡)
しめ縄の運搬に協力した子どもたち=同
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