阪神淡路大震災から24年 豊橋の桜丘高が追悼集会

2019/01/18 00:01(公開)
鎮魂の祈りを捧げる桜丘高校和太鼓部=豊橋駅ペデストリアンデッキで
 6434人が犠牲となった阪神淡路大震災から24年を迎えた17日、被災地支援を続ける豊橋市の私立桜丘高校が追悼集会を市内で開いた。発生時刻から半日たった午後5時46分、豊橋駅のペデストリアンデッキは生徒たちの鎮魂の祈りに包まれ、被災者の心を癒やすかのように和太鼓部の演奏が空高く響いた。
 震災翌年から続く追悼集会には今年も生徒や卒業生、保護者、市民ら約250人が参加。中央には学校関係者が神戸市中央区であった追悼行事「1・17のつどい」で譲り受けた竹灯ろうと、「円」と並べられたろうそくが風で揺らめいた。
 発災を機に設立したボランティアサークル「孫便りの会」は今も、被災地の高齢者と手紙や被災地訪問などの交流を続けている。集会では、生徒たちが昨年夏の神戸訪問で得た経験を語り、記憶をつなぐ役割と減災への取り組みに強い決意を示した。
 生徒を代表し、生徒会長の2年・杉浦空さん(17)は「心の支援を受け継ぎ、次の世代につなぐため、きょうという日を大切にしたい」と述べ、円のように途切れることのない被災地との絆に思いをはせた。
(飯塚雪)
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