渡辺いっけいさんに豊川市が広報大使委嘱

2019/02/02 00:00(公開)
山脇市長から委嘱の記念盾を贈られる渡辺さん㊨=豊川市役所で
 豊川市は1日、市内出身の俳優・渡辺いっけいさん(56)に「とよかわ広報大使」を委嘱した。市役所ロビーで委嘱式が行われ、約300人の市民らを前に、渡辺さんは役者や地元出身者として「この豊川の街をもう1回見つめ直してみたい」と、大使としての役割を意気込んだ。
 中高生時代の同級生らも駆けつける中、熱烈な歓迎を受けた渡辺さん。山脇実市長から記念の盾を受け取ると、JAひまわりから日本一の生産量を誇るバラの花束、観光協会からゆるキャラいなりんのぬいぐるみを贈られ、笑顔を浮かべた。
 40年近い芸歴で、日本全国区の知名度を誇る渡辺さんはこれまで行政からの協力依頼に「自分の任務ではない」と消極的だったが、「壁にぶつかったり目標を見失う中で、この豊川の街をもう1回見直すことで一人の役者としても人間としてもプラスになるのではと思い、引き受けた。ゼロからもう一度豊川のことを知り、自分なりに発信していきたい」と心境を明かした。
 これまでは年に1、2回のペースで帰省していが「今後は豊川に戻ってくることが多くなると思う」。喫茶店を訪れるのが趣味で「まずは喫茶店を回りたい。雰囲気のある店を探したい」と話し、旧宝飯郡一宮町の実家近くにある「大和の大いちょう」の木や、国の天然記念物「御油の松並木」を挙げて「希少価値のあるものだと聞いたので、じっくり歩いてみたい」を話した。
 市の広報大使は2015(平成27)年に委嘱した映画監督・園子温さんに続き2人目。ドラマや舞台、「ALWAYS 続・三丁目の夕日」などの映画に出演している渡辺さんは「いつか豊川の街で仕事ができたら」と園監督の作品への出演も希望した。
(由本裕貴)
真っ赤なバラの花束を送られ、笑顔の渡辺さん=同
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