JR愛知御津駅周辺 豊川市が開発を本格化へ

2019/02/23 00:00(公開)
北側だけに出入口やロータリーがある愛知御津駅=豊川市御津町で
 豊川市が、地元住民らが橋上駅化を求めているJR東海道本線・愛知御津駅(御津町西方)の周辺開発を新年度から本格化させる。駅の南北両側に新たな広場を整備するための基本設計に入り、南北自由通路を具体的に検討。議会で予算案が承認されれば、周辺道路の整備と共に、住民の夢実現へ大きく進展する。
 御津駅は北側だけに出入口やロータリーがあり、駅南側の住民は不便を強いられている。周辺は通学路にもなっており、特に小中学生らは狭い御油踏切や梨野ガードを通って登下校している。
 市は今年度、4年ぶりに調査費として約2230万円を予算に盛り込み、初めてJR東海に測量調査などを委託した。出入口やロータリーのない南側でも用地買収の目途が立ったことから、2019年度は約2703万円を計上して南北に駅前広場を整備するための実施設計を行う。子どもたちが通学で利用できるような南北をつなぐ自由通路の構造なども検討する。
 また、駅への交通の利便性を上げるため、北側から延びる御津為当線を拡幅する道路改良事業費として約2517万円も計上。道路の詳細設計と用地取得などを行う。南側からはすでに国道23号へ接続する松本入浜線が延びており、南側広場が誕生すれば大きな需要が見込まれる。
 町民らは旧宝飯郡御津町と市の合併時から、駅構内を通行できる橋上駅化を要望。有識者と共に「愛知御津駅周辺まちづくり協議会」を設立し、御津中学校の生徒らと駅周辺に花を植樹するなどの活動を行ってきた。また、昨年9月には御津商工会とJRが連携して駅の開業130周年を祝うイベントを開くなど、一体となって再開発への機運を高めていた。子どもたちを思う住民の熱意が実り、いよいよ理想の街へ前進していく。
(由本裕貴)
市による愛知御津駅周辺の都市計画(赤色部分が未整備)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 光生会 蒲郡信用金庫 さわらび会 虹の森 藤城建設 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国