カバ「大吉」のお別れ会

2019/03/31 00:00(公開)
大吉の写真に向かい、手を合わせる来園者ら=のんほいパークで
大吉の写真に向かい、手を合わせる来園者ら=のんほいパークで
 豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)の顔として愛され、27日早朝、天国へと旅立ったカバの大吉(雄、44歳)とのお別れの会が30日、同園で開かれた。
 大吉は1974(昭和49)年、仙台市八木山動物園で誕生。1歳半でのんほいパークへやって来て、89年には妻のトヨコとの間に娘のサツキをもうけた。生命保険会社のコマーシャルに出演したり、ポスターになったりするなど、園の看板動物としても活躍した。
 会では、大吉が暮らしていたカバ舎横のプールに献花台が設置され、瀧川直史園長らが大吉との思い出などを語った。来園者は花を手向け、子どもたちは似顔絵をプレゼント。父親を亡くして以来、プールに出てこなかったサツキも、久しぶりに外へ姿を現し、来園者らと共に別れを惜しんだ。
 担当飼育員の大橋秀一さん(49)は「掃除をしていると目が合うので、大吉が開けた口に水をかけると喜んだ顔をしてくれた。天国でも、今までと同じように穏やかに、のんびり暮らしてほしい」と悼んだ。
 献花台は4月7日まで、カバ舎前に設置される。
(飯塚雪)
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