チェックポイント

2019/04/01 00:00(公開)
岸壁に接岸され、船を降りて観光地へと赴く乗船客ら=蒲郡市浜町の三河港蒲郡地区11号岸壁で
大型客船寄港を今後の蒲郡観光事業に生かす

 蒲郡市の三河港蒲郡地区(蒲郡港)にイギリス船籍の客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875㌧、全長290㍍、全幅37・5㍍)が3月27日に寄港した。停泊したのは約9時間ながらも海外を中心とした乗船客2682人らが蒲郡に「上陸」して市内観光などを楽しんだ。同港ではこれまでにない大きさの客船寄港。出迎えの行事を行ったほか、市内外の大勢の見物客でにぎわうなどインパクトをもたらした。
 三河湾沿いに面して住宅地がある蒲郡市では海を見ればどんな船が泊まっているのかがわかる。大きな船ほどなおさらだ。記者は当日、停泊場所に3往復したがカメラを手に岸壁を歩いて目指す光景を目にした。船の停泊準備で大型起重機船が来て岸壁延伸工事が行われた昨年6月にも同じ光景があった。
 蒲郡市、蒲郡商工会議所などでつくる三河港蒲郡地区クルーズ客船受入協議会によると、当日に11号岸壁に訪れたのは延べ約8000人。歓迎式では約400人、午後4時の出港時には約1200人だったという。
 11号岸壁は自動車運搬船や客船の大型化に対応しようと水深11㍍にして整備、2015年3月に供用開始した。客船は2016年10月1日に初寄港したが、11万㌧クラスの大型客船が寄港したのは初めてだった。
 岸壁では三河木綿や海産物などの物販や飲食物の販売が行われた。特に飲食物は売り切れとなった。一方、シャトルバスを走らせた蒲郡駅では市外からも約1400人が駆けつけたが、乗車案内がうまくいかないなどトラブルもあった。また、見物客からは「蒲郡でおいしい店はありますか」などの問い合わせがあったという。
 協議会では「蒲郡という知名度を高めるのには大いに役立つ。今回の反省点を次につなげていきたい」としている。
 市観光協会の杉山和弘会長は「行政など蒲郡一丸で受け入れていく体制をさらに進めていくことが大事」と話した。
 ダイヤモンド・プリンセスの蒲郡への寄港は日本発着クルーズとして2020年4月3日と同11月12日に予定される。
(安藤聡)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

住まいLOVE不動産 さわらび会 蒲郡信用金庫 虹の森 光生会 藤城建設 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国