豊橋でも活躍した森緑翠氏の名画を堪能

2019/04/01 00:00(公開)
生誕101年記念の森緑翠展=ほの国百貨店で
生誕101年記念の森緑翠展=ほの国百貨店で
 豊橋市駅前大通のほの国百貨店7階美術画廊で、地元ゆかりの日本画家・森緑翠氏(1917―1999)が手掛けた作品を紹介する「生誕101年記念 森緑翠展」が開かれている。3日まで。
 森氏は東京で生まれ、13歳で中村岳陵に師事。文展や日展などを経て、白士会を立ち上げた。1951年に病気療養のため渥美に転居、その後豊橋に根を下ろし活躍を続けた。今年は生誕101年、没後20年にあたり、今展では自身40代から70代までの作品34点を紹介している。
 作品はサムホールから20号まで。「いちじく」「薔薇」「比芽由利」など花や果物、人形などを題材とした静物画をはじめ、白士会の研修旅行で訪れた中国の風景、グラナダの情景、河童や雷神、動物などの作品が並ぶ。作者の人柄がにじみ出る、上品で丁寧な心安らぐ画風の作品の数々を堪能することができる。
(田中博子)
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