赤坂宿ヒストリー 甦る大橋屋③

2019/04/26 00:00(公開)
灯ろうやソテツのほか、レンガで平面表示された主屋裏=大橋屋で
主屋裏にソテツなど再現

 大橋屋の建物の南西側、主屋裏に位置する場所にも、もともと建物があった。ここはレンガの並べ方を変えることで廊下や部屋の跡地を平面表示。灯ろうやソテツも置かれ、中庭も再現されている。
 この灯ろうやソテツは、大橋屋の中庭がモデルとも言われる歌川広重の浮世絵「東海道五十三次・赤坂宿舎招婦図」に描かれている。ソテツは地元の浄泉寺に移植され、現在も残っている。
 赤坂宿は江戸から数えて36番目の宿場で、一つ前の御油宿とは「御油の松並木」を挟んでわずか約1・7㌔しか離れておらず、東海道では最も短い距離だった。この短さから、慶長6年に各宿場に下された伝馬朱印状は赤坂と御油の両宿に宛てられ、2つで1宿の扱いとなっていた。
 広重のほか、松尾芭蕉も訪れており、「夏の月 御油より出でて 赤坂や」という俳句を詠んでいる。関川神社にはこの句碑がある。
(由本裕貴)
広重の浮世絵に描かれた灯ろうとソテツ
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

蒲郡信用金庫 光生会 藤城建設 虹の森 住まいLOVE不動産 さわらび会 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国