戦国時代の蒲郡を語る

2019/08/05 00:00(公開)
トークショーをする三浦さん㊧と平野さん=蒲郡市博物館で
トークショーをする三浦さん㊧と平野さん=蒲郡市博物館で
 蒲郡市の戦国時代について図書館司書と博物館学芸員が語るトークショーが4日、同市博物館で開かれた。市内にある戦国時代の城跡や史跡、蒲郡市史などから読み解き「蒲郡は戦国武将を支えた三河武士のふるさとでもある」ことを確認した。
 蒲郡市制65周年と蒲郡市立図書館開館50周年を記念して企画。図書館からは司書の三浦佳穂さん、博物館は学芸員の平野仁也さんが出演。40人が聴講した。
 戦国時代の蒲郡は、西三河を中心に勢力を広げていた松平氏と、今川氏の家臣となっていた鵜殿氏が活動。現在の神ノ郷町にあった城「上ノ郷城」では永禄5(1562)年に合戦が繰り広げられた。
 「城攻めは忍者によるものだったといわれるが、甲賀であったり、伊賀であったりと書物によって違いがある」と平野さんは説明した。
 また家系図から松平と鵜殿の両家で婚姻関係が結ばれたことについて平野さんは「当時の政治情勢で離婚して相手方につくこともあったのでは」と推察した。
 松平家から分家した深溝松平家の家忠について三浦さんは「家忠日記にはさし絵みたいなものもあった」と指摘し、平野さんは「家康や秀吉など当時の時代背景をさぐるのに興味深いことも書かれている」と解説した。
 最後に平野さんは「蒲郡は城下町ではないが戦国武将を支えた人たちが活動していた。戦国だけでなく古代から近代まで歴史あるまちとして後世に伝えていきたい」と語った。
(安藤聡)
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