海を渡るドローンで長距離物流へ

2019/09/04 00:00（公開）

社会政治・行政

協定書を手にする稲葉市長(中央)ら。手前はドローンの試作機=名古屋市内で(蒲郡市提供)

蒲郡市などが関係機関と協定結ぶ

　蒲郡市と三重県志摩市、静岡県御前崎市、プロドローン（名古屋市天白区、河野雅一社長）、ＫＤＤＩ（東京都、高橋誠社長）の３市２社は３日、「ドローン長距離物流」に関する協定を結んだ。プロドローン社が開発した機体で志摩市を出発点に蒲郡間70㌔と御前崎間１７５㌔でそれぞれ来年夏から実証実験を行っていく。
　強風が予想される海上上空の中でも安定して飛行できる機体を開発し、遠隔地への物流手段の確保につなげようと行う。緊急時や災害時に活用できるのかも期待がかかる。
　この日は名古屋市内のプロドローン社に各代表者が訪れ、協定書に調印、サインした。蒲郡市の稲葉正吉市長は「港と高速道路や幹線道路が近接する蒲郡。実証実験により、海と陸に加え、空が加わる。物流の在り方について研究し、新たな価値の創造を目指したい」とコメントした。
　実証実験ではプロペラの長さ２㍍、重さ18㌔の機体を使用。来年春に志摩市周辺で機体を飛行させ、蒲郡との間は来年７月から２０２１年12月までの間に行っていく。
（安藤聡）

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