ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)が7月に生産を終了したビートルの国内最後の販売分となる63台が25日、豊橋市の三河港に到着した。丸みを帯びた車体は「カブトムシ」の愛称で親しまれ、VWが誇る名車が約80年の歴史に幕を閉じる。
1938(昭和13)年にフェルディナンド・ポルシェ博士が設計した初代ビートルは、累計生産台数2150万台を記録。その後継となる「ニュービートル」は98年、2011年には現行の「ザ・ビートル」が登場した。日本への正規輸入は53年に始まり、これまでに約22万台が国内で販売された。
この日は、VWグループジャパン(本社・豊橋市明海町)の専用ふ頭で記念式典があり、ティル・シェア社長は「長年にわたり愛していただいた日本の顧客に感謝し、そしてビートルにありがとうと伝えたい」とあいさつした。
ビートル63台を乗せた船は8月27日に生産工場があるメキシコを出発。この日、フルボディカバーを付けたビートルが次々と陸揚げされ、最後の1台が船から降りてくると、集まった従業員からは大きな拍手が送られた。
(飯塚雪)