東三河の食材でジェラート開発

2019/10/10 00:02(公開)
「地方からでも商品を世界へ発信することができる」と語る柴野氏=「道の駅とよはし」で
「地方からでも商品を世界へ発信することができる」と語る柴野氏=「道の駅とよはし」で
 県は9日、豊橋市東七根町の「道の駅とよはし」で「東三河の豊かな食材を使って!スイーツ開発のヒントを探る講習会」を開いた。飲食事業者や専門学校生ら約60人が参加した。
 2016年からの取り組みで、新たな「ご当地スイーツ」の開発に取り組む事業者を支援するのが狙い。来年2月26日開催の試作品評会を前に、参加者らは新商品開発のヒントを得た。
 この日は、イタリア最大のジェラートの祭典でアジア人初の世界チャンピオンとなったジェラート職人の柴野大造氏が食材の活用法を実演を交えて指導を行った。
 冒頭、柴野氏は「どんな味が驚きと感動を与えることができるか知ってもらいたい。おいしさには必ず科学的根拠がある。皆さんの感性と科学を融合させたジェラートを作ってほしい」と述べた。
 地方の食産業について「若い時は東京にお店を持つのが夢だったが、今は石川県から世界へジェラートを発信している。地方からでも十分に世界で通用する商品を作ることができる」と力強く語った。またシャーベットに近いジェラートについて「素材である果物よりもおいしくしなければ作る意味がない」とした上で「固形分・水分・空気を2対1対1のバランスを保って作ることが大事」とアドバイスした。
 実演では、「JAあぐりパーク食彩村」で購入した梨・イチジク・キュウリ・干し柿の4種類を使ったジェラートを試作。このうち小島梨のジェラートは、レモンの皮も加えて味に輪郭をつけ、香りと甘みを引き立たせてみせた。
 参加者らは「なるほど」と感心した様子で試食を行い、地元食材を生かしたスイーツに舌鼓を打った。イベントの委託先企業である稲葉俊穂サイエンス・クリエイト常務は「地方から全国へ、世界へとつながる架け橋になるような商品が出てきたらいい」と語った。
(木村裕貴)
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