「あいちトリエンナーレ」閉幕

2019/10/16 00:00(公開)
 3年に1度開く国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」は14日、75日間の会期を終えて閉幕した。
企画展「表現の不自由展・その後」が、一部からテロを予告するような暴力的抗議を受け、安全・安心を考慮して開幕3日で中断に追い込まれるなど、予測しなかったアクシデントがあったにも関わらず、期間中の入場者数(速報値)は67万546人となり、前回(2016年)の60万1635人を6万8911人上回り、過去最高を更新した。
また、途中中断、10月8日から14日まで、台風で休館となった日を除く6日間再開した「表現の不自由展・その後」は抽選で1133人が鑑賞した。抽選の競争率は約11倍だった。
会期を終えたとはいえ、文化庁の補助金不交付問題をはじめ、名古屋市の河村たかし市長との対立・開催費の不払い宣言など、さまざまな問題点を残したままの閉幕で、まだまだ後を引きそうな様相。
大村秀章知事は「安全対策を講じて『表現の不自由展』を再開できたのは一つの成果。次期(開催)は2022年だと思うが、今回の成果や反省を糧として、課題などを整理、次に向けて取り組みたい」と総括した。
(後藤康之)
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