かつお節PRする丸文岩瀬商店の岩瀬さん

2019/12/06 00:00(公開)
「実際に削ってうまみと香りを感じることで初めてかつお節の良さが分かる」と語る岩瀬さん=丸文岩瀬商店で
「実際に削ってうまみと香りを感じることで初めてかつお節の良さが分かる」と語る岩瀬さん=丸文岩瀬商店で
 創業110年目を迎えるかつお節製造販売の丸文岩瀬商店(豊橋市、岩瀬智代表)の岩瀬智未・営業部長は、かつお節のおいしさを広めようと、2014年から講師として料理講座を東三河地域で開催している。
 4代目当主の夫人であり、出汁(だし)料理研究家の顔も持つ岩瀬さんは、かつお出汁の味を生かしたうどんや離乳食、減塩食などの作り方を広く紹介。「削るところからつくるとおいしい」「手間がかかると思っていたが、10分で出汁が取れるのは驚き」と参加者からの評判は上々だ。
 岩瀬さんは「かつお節はおいしいだけではなく健康にも良い。私も嫁ぐ前までは化学調味料を使った料理で育ち、花粉症がひどかったが、かつお節を毎日食べるようになった今では症状が軽くなった」と健康面の効能も語る。
 「塩分や化学調味料を取りすぎることでアトピーなどの現代病が生まれてしまった。これらの代わりに、かつお出汁で味付けをして健康な食生活を送ってほしい」
 同店のかつお節について「鹿児島県枕崎市の沿岸で取れた鰹(かつお)を中心に、職人が手間ひまをかけて作っている。壺屋や玉川うどん、アークリッシュ豊橋など、この地域を代表する飲食店に卸しているため、東三河の食を支えている自負がある」と語った。
 「実際に削ってうまみと香りを感じることで初めてかつお節の良さが分かる。今後も地道に続けていきたい」。岩瀬さんは今日も東三河の食卓を支えようと奔走している。
(木村裕貴)
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