新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため休館している集客施設では、スタッフらが施設の維持などで業務をしている。蒲郡市竹島水族館もその一つで、飼育スタッフらは館内での各種作業をインターネットを通じて実況(ライブ)配信を始めた。同じような国内施設とは一線を画して同館は「生き物を見せない」取り組みで行っている。
同水族館では今月2日から24日まで休館となった。バスツアーや個人グループなど予約客もいたが、やむなくキャンセルしてもらった。休館中でも飼育スタッフが魚たちのエサやり、オタリアやオットセイのトレーニング、ボイラーなど機械の点検を行っている。
そんな中、国内の他の施設では生き物を中心に映像配信するようになったが、竹島水族館らしい発信をしようと6日から写真共有アプリ・インスタグラムでライブ配信を始めた。
スタッフの1人がスマートフォンを手にして作業中のスタッフに近づいて現在何をしているのかをインタビュー。支柱の塗装を塗りなおしている姿や、展示物を移動するなど普段の休館日の姿を伝えた。
ライブ配信をするにあたり、同館ではSNSで前触れをしたところ、「生き物を映してほしい」という声があがっていた。
小林龍二館長は「生き物を見せてしまうとそれだけで満足してしまう。業務再開となったら来館してみてもらえれば」と話している。
配信は不定期で行っていくという。
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浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。
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